どれを選べばいい?お勧めの弦と弦の張り替え時に気をつけること
2020.07.22

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

久しぶりに楽器ケースを開けたら弦が切れたり緩んでいたりなど、弦に関するトラブルが多いように思います。今回は、お勧めの弦のご紹介と、弦の張り替え時に気をつけることについて考えていきたいと思います。

♪弦の種類
バイオリンの弦には大きく分けて「ナイロン弦」(ドミナント、インフェルド(赤・青)など)、「ガット弦」(オリーブなど)、「スチール弦」(クロムコアなど)の3種類があります。

♪無難な弦と言ったら「ドミナント」
初心者用バイオリンのほとんどに張られていることが多い「ドミナント」。
「何を張ったらいいか分からない」方にまずは「ドミナント」をお勧めします。どの楽器店も口を揃えて「ドミナントは定番の弦」と仰います。お値段もお手頃ですので、バイオリンを始めたての方にお勧めします。

♪お勧めの弦
私自身、これまでに何十種類の弦を試してきました。楽器によって合う合わないがあるかと思いますが、その中でオススメの弦・印象に残っている弦をピックアップしてご紹介します。

・オブリガート
柔らかくて深みのある弦で、よく使っています。
バイオリンを始めて数年経ち、柔らかい音が好きな方にお勧めします。

・パーペチュアル
替え立てでも楽器に馴染みやすく、音量が出てパワフルです。華やかな音色ですが、柔らかさもある弦だと思います。私自身、この1年くらい使っています。

・エヴァピラッツィ
とっても人気のある弦です。
音大生やプロの方がよく使っているなという印象があります。音が華やかで、発音良く出したい方にお勧めします。

・インフェルド(赤・青)
インフェルドには赤と青の2種類があり、赤は「温かみがあるけどパワーのある音色」、青は「輝かしい音色」が特徴です。どちらが自分の楽器に合うか比較される方が多いです。どちらも発音が良く弾きやすいので、初心者の方から経験者まで幅広くお勧めします。

♪E線の種類
E線には「ボールエンド」と「ループエンド」の2種類のタイプがあります。「ボールエンド」は弦の先端に丸い金属が付いていて、「ループエンド」は弦の先端部分が輪っかになっているのが特徴です。購入前にご自分の楽器がどちらのタイプかチェックしてみて下さい。

♪弦の張り替え時に気をつけること
・ペグコンポジション
張り替える前にペグの動きがスムーズでなかった方でペグコンポジションをお持ちの方は、塗って滑りをよくしておきましょう。

・駒の向き
張り替えるとペグを回すために駒がペグ方向に引っ張られます。それをそのままにしておくと駒が倒れてしまい、最悪の場合魂柱が倒れてしまうこともあります。張り替えた後に駒の向きをチェックするようにしましょう。

♪弦の交換の仕方
葉加瀬アカデミーLessonで、バイオリンマイスター茂木さんによる解説動画で詳しい説明がありますので、ぜひご覧になってください。
Lesson01-11-01 弦の張り替え】※正会員様はリンクからご覧いただけます

いかがでしたか?
弦の種類はたくさんあるので、色々試して冒険すると音色の違いにビックリします。楽器店で店員さんのお勧めの弦を聞いてみるのもいいですね。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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