バイオリンのお悩み解決!〜バイオリンのお手入れ編〜
2020.06.04

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

今回は、バイオリンのお悩み解決と題して、バイオリンのお手入れ方法について、実際に質問を受けたものやSNSで見かけたものをピックアップしていきたいと思います。

♪梅雨の時期、バイオリン本体のトラブルはどういうものがあるの?
梅雨の時期は湿度が高くなってジメジメして、楽器は響きにくくなり傷みやすくなります。
よくあるトラブルはチューニング時に回す「ペグ」が回らないという声です。
ペグは湿気や温度で、穴に対してきつくなり膨張してしまいます。力ずくで回すと、ペグがポキっと折れてしまうことがあります。その場合は、一度弦を緩めてから巻き直すと多少変わるかもしれません。

それでも回りにくい時にはリップスティック状の「ペグコンポジション」を塗るのをお勧めします。ペグコンポジションは糸巻きとペグボックスが擦れ合う部分に塗り、糸巻きを差し込んでグリグリと全体へ伸ばします。すると滑り・止まりが良くなり、スムーズに回るようになります。年間通して使うものではありませんが、梅雨時には必要なことがあるので1本持っておくと便利かもしれません。

♪梅雨の時期の保管方法は?
楽器屋さんのように、湿度を調整できるバイオリン専用の部屋があったら完璧ですが、専用部屋がある方はなかなかいませんよね。人が住んでいる環境であれば大体は問題ありません。日が直接当たらない場所に保管しておきましょう。

また、この時期はケースに除湿剤を入れるのをお勧めします。
お菓子に入っているようなシリカゲルではなく必ず「楽器専用の除湿剤」を使ってください。お勧めは「ドライフォルテ(弦楽器用除湿剤)」で、防カビ効果や消臭効果もあります。

♪少しの時間だったら車に楽器を置いておいても大丈夫?
6月でも夏日の日があります。例え数分でも暑さには敵いません。車の中に置いておくことは危険ですので、お勧めできません。

♪弦の張替えの目安は?
練習頻度にもよりますが、半年〜1年の間には替えるのを1つの目安にするといいと思います。響きがなくなった・弦が錆びたなどの症状が見られた場合にも交換をお勧めします。弦は松脂などの汚れがついたままだと劣化が早くなるので、練習後には必ずクロスで拭き取りをしましょう。

また、弦の交換と同じ時期に弓の毛替えをするのも、忘れずに済むのでお勧めです。

♪E線の弦がつけられない!なぜ?
私も小さい頃に買い間違えたことがありますが、E線は「ループエンド」と「ボールエンド」の2種類ありますので、楽器にあったタイプの弦を購入しましょう。

「ループエンド」の弦の先端は「輪っか」になっており、「ボールエンド」の弦の先端は丸い金属が付いています。
ご自分の楽器のE線はどちらのタイプか確認してみてください。

もし間違って買ったとしても、ループエンドであれば、ボールエンドタイプのアジャスターに付けられますが、切れてしまうこともあるようなので注意が必要です。

♪消音器と演奏用ミュートは何が違うの?
演奏用ミュートは弱音器とも呼ばれ、主にオーケストラで、楽譜に「Con sord.」(コンソルディーノ=弱音器をつけて)と指示されたところでよく使われます。1つ穴タイプと2つ穴タイプがあります。見た目の好みもあるので購入を検討されている方はぜひ比べてみてください。

また、消音器についてはこちらに詳しく記載がありますのでぜひご覧ください。
自粛生活で練習場所に悩む方へおすすめ!自宅での練習時に欠かせないアイテム「消音器」

いかがでしたか?
湿気が多く温度が高くなると、楽器はダメージを受けます。
これからの時期は湿気が多くなるので、乾燥剤があると安心ですよ♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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