クリアな音を出すために♪左指の力を抜くためのオススメレッスン
2020.05.21

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

前回のブログで消音器について書きました。消音器で弾いている方は、毎日毎日消音器ばかりで弾くのではなく、響きのあるバイオリンの音を聴きたくなると思います。

今回は、消音器なしで練習できるレッスン「UNIT46 指の力を抜く練習 SET01 左指だけ押さえる」をピックアップしていきたいと思います。
UNIT46 指の力を抜く練習 SET01 左指だけ押さえる
※正会員様はリンクからご覧いただけます

葉加瀬アカデミー会員の方はUNIT46のレッスンをご覧になったことはありますでしょうか?
UNIT46は左指だけを使って練習しますが、いまいちどのような目的なのか分からない方もいらっしゃるかもしれませんね。この練習は指の力を抜く=はっきりした音を出すための練習になります。

♪オススメレッスン
①Lesson46-01-01「左指だけ押さえて音が鳴る感覚を覚える」
まずは左指だけ押さえて音が鳴るという感覚を覚えていきます。

最初は、置いても置いた指の音がなかなか出ないこともあると思いますので、イメージしやすいように、テーブルでイメージを湧かせてみます。

手の甲が上になるように置き、親指をテーブルにつけたままピアノを弾くように各左指をテーブルに向けてトントンと叩きます(この時勢い良すぎると指先を痛めますので注意してください)。トントンという指の感覚(力が入らずに叩けていると思いますので、その感覚です)をそのまま弦でもできると良いです。

②Lesson46-01-02「1指を軸にして2、3、4指を置く」
ここでは1指を軸にして2、3、4指をそれぞれトントンと音がするくらい打ち下ろせたら良いです。最初は、音程は気にせずに、力が抜けるようにひたすら叩いてみましょう。テーブルの上でトントンと叩いているイメージを忘れないようにすると段々と叩いた音が鳴ってくると思います。

③Lesson46-01-03「いろいろな指使い」
ここでは規則性がない色々な指使いが出てきます。②と同様、音程は気にせずにトントンと叩いて置いてみましょう。

④Lesson46-01-04「2指を強化する付点練習」・Lesson46-01-05「3指を強化する付点練習」
ここでは、2、3指を強化する練習として、付点のリズムで練習していきます。8分音符の時に押さえた指を素早くあげることを意識すると左指が速く動くようになります。

付点のリズムは、8分音符を素早く押さえることが求められるため、指の力が抜けてクリアな音が出てくるようになります。

♪ピッチカートで音質を確認しよう
UNIT46のレッスンで左指を置いて音が聴こえるように鳴ってきたら、ピッチカート(=右指で弦をはじく奏法)で音質を確認してみましょう。

先程のUNIT46の練習で右手を加えて試してみましょう。左指の押さえ方1つで、音質が変わりませんか?しっかりと押さえられている時の音色は、ピッチカートではじくと響きが残ります。しかし、しっかりと押さえられていない時の音色は、ピッチカートではじくと全く響かずに鈍い音がします。

♪好きな曲でピッチカートで指を置いて音質を確認してみよう
曲は弓を使って弾くものと思いがちですが、ピッチカートではじいてみると、クリアに鳴っている指とそうでない指など新たな発見があると思います。意外とクリアに鳴っている音とそうでない音の差はすぐに自分で気づきます。「この指が弱いかも?苦手かも?」と分析できますので、弱い指や苦手な指をUNIT46の練習で強化していくと改善できます。

いかがでしたか?
ピッチカートは曲の中で出てくる奏法だと思われがちですが、意外と普段の練習でもとても役立つんです!ピッチカートではじいた音に響きがあれば、弓で弾いてもクリアな音が鳴ります。ピッチカートではじいた音に響きがなければ、弓で弾いた時に少し雑音混じりの音が鳴ってしまうこともあります。それは、左指がしっかりと押さえきれていないことが原因の1つとして考えられます。

夜遅い時や、あまり練習する気になれない時に左指強化の練習をしてみてはいかがですか?また、ピッチカートではじく練習も新鮮ですよ♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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