憧れの弦楽四重奏をやってみたい方、必読! 弦楽四重奏をやる上で大事なこと
2019.12.03

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

バイオリンを始めたら誰しもが憧れる「アンサンブル」。色々な編成がある中で何を選べばいいか迷ってしまいますね。
管楽器とのアンサンブルがいいなという方はオーケストラ又は管楽器が入ったアンサンブル、弦だけのアンサンブルがいい方は弦楽四重奏を選択するといいと思います。今回は「弦楽四重奏」をピックアップしていきたいと思います。

♪弦楽四重奏の楽器
1stバイオリン・2ndバイオリン・ヴィオラ・チェロの編成です。主に1stバイオリンがメロディー、2ndバイオリンとヴィオラが内声、チェロが伴奏を受け持ちます。

♪弦楽四重奏曲の歴史
一番最初の弦楽四重奏曲は、イタリアの作曲家アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)の書「2つのバイオリン、ヴィオレッタとチェロのためのソナタ」だと言われています。

その後、他の作曲家もこのスタイルを真似して曲を作り始めました。そしてヨーロッパ中に広まり、「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれたハイドンへ受け継がれて、弦楽四重奏が一気に広まったのです。

ハイドンが作曲した弦楽四重奏曲の数は68曲。ハイドンに続きモーツアルトが26曲、ベートーヴェンが16曲作曲したことにより、弦楽四重奏はクラシックの王道であると言われるようになり、後の音楽家にも大きな影響を与えました。

♪弦楽四重奏をやる上で大事なこと
何よりも4人のピッチ(音感)の感覚が大事です。そして4人の音楽感、方向性がある程度似ていることも大事です。普段意気投合している人=音楽でも合うとは限りません。音楽は言葉がないので、コミュニケーションをしっかりと取ることがまずは大切だと思います。

同じ門下生同士で組む場合も非常に多いです。私は現在弦楽四重奏を組んでいますが、その中の1人が同じ門下生のため、人間的にも音楽的にもとても合います。

♪練習方法と曲選び
「どういう練習したらいいの?」「どの作曲家が合わせやすい?」という相談をよく受けます。
4人のピッチがずれていると音楽を作る段階まで辿り着かないので、4人で同じ音階を弾いてみるのをお勧めします。音階を4人で弾くことで段々と音感が揃ってきます。

そして、4人の音楽性や特徴や癖(テンポが速くなりやすい・遅くなりやすいなど)を知る必要がありますので、最初からテンポが揺れたり技術的に難しい曲よりは、ハイドンやモーツアルト、ベートーヴェンの初期の曲を選曲するのがシンプルで合わせやすいと思います。

♪遠慮しない雰囲気作り
意見がぶつかるということもあるかもしれませんが、ヒートアップしないようあくまでも「議論をする」ということを忘れないようにしてください。

プライベートと音楽は全くの別物です。言い方一つでふんわりその場がおさまることもあります。ぶつかることを恐れて何も意見しないとコミュニケーション不足で音楽にも一体感が出てこない気がしますので、まずはいい雰囲気作りから始めるといいと思います。

アマチュアやプロ含めて弦楽四重奏団はたくさんあります。それぞれの四重奏団の特色が大事になってきます。

クラシックだけを演奏するのか、クラシックでも初期の作曲家中心なのかロマン派の作曲家なのか・ポピュラー含めてオールジャンルを演奏するのか、テーマに沿ったポピュラーだけ演奏するのか、曲の選択肢がたくさんあります。

メンバー間でのコミュニケーションを大切にして4人の音楽性や方向性が同じ方向に向くといいですね♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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