これだけはおさえておきたい!オーケストラで使う用語特集
2019.08.21

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

「いつかオーケストラで演奏してみたい」と憧れを持つ方は多いと思います。しかし、実際オーケストラで演奏することに壁がある方やどういう知識を身につけておけばいいのか分からない方もいらっしゃると思います。今日はオーケストラで演奏するためにおさえておきたい用語をご紹介します。

♪オーケストラで使う基本用語

・チューニング
オーケストラでは管楽器のオーボエがA(ラ)の音を出し、コンサートマスター(ミストレス)が音を合わせます。そのまま他の管楽器→弦楽器の順で合わせることが多いです。楽団によってはしっかりチューニングするという意味で、弦楽器はパート毎に合わせることもあります。
用語の使い方例:「練習始めるのでチューニングしましょう」

・コンマス、コンミス
客席から見て指揮者の左隣で客席側にいるバイオリン奏者のことです。練習時・本番時にチューニングをする時、A(ラ)の音を出して合わせています。コンマス=コンサートマスター(男性)、コンミス=コンサートミストレス(女性)の略称です。主に弓順を決めたりどういう音を出すか・弓のどこでひくかを指示したりするリーダー的存在です。指揮者からの要求にも応えます。
用語の使い方例:「〇〇(曲名)のコンマスは誰ですか?」

・トップ、パートリーダー
各パートの一番前の客席側に座っている人のことを指します。弓順を決めて後ろの人に伝える役割を持っています。
用語の使い方例:「トップの弓順はこうなっています」

・プルト
楽譜を見る2人1組の数え方です。指揮者に近い席(コンマス・コンミスがいる席)から「1プルト・2プルト…」と数えます。「1プル」などと略して呼ばれることが多いです。
用語の使い方例:「私は何プルトですか?」

・表(おもて)、裏(うら)
プルトのどちらかの席を指す言葉で、表の人が客席側に座ります。重音部分などのdivisi(ディヴィジ=上と下、分かれてひくこと)の指示の際、表裏で分かれてひくことがあり、表裏でひく音が変わることもあります。
また、楽譜をめくる際には基本的に裏の人が譜面をめくります。稀に、divisiの際に表が休みで裏だけがひいていることもあるので、その場合は休みの表の人が譜面をめくります。
用語の使い方例:「〇〇さんは〇プルトの表です」

・製本
コピー譜を譜めくりがしやすいように製本テープ(サージカルテープなど)でとめて本のようにすることです。
用語の使い方例:「来週の練習までに製本しておいてください」

♪オーケストラの練習中に使う言葉

・練習記号
練習記号として譜面にアルファベットや数字が書かれています。指揮者にもよりますが、アルファベットや数字そのままで言うこともありますし、「ドボルザークから始めるよ」などと言うこともあります。一瞬「?」になりますが、頭文字の「D」なので「練習記号のDからひき始めます」という意味になります。

・小節数
長い曲が多いので、楽譜には小節数が書いてあります。しかし、稀に書いていない譜面もありますので、その場合はすぐ指揮者からの要求に応えられるように自分で小節数を書いておくのをオススメします。

・さらう
練習するという意味です。「ここは1stバイオリンの見せ場だからさらっておいてね」という使い方をします。

・頭から
曲の最初からひき始めることを言います。

・通す
曲の最初から最後まで止まらずにひくことを言います。

・ためる
よく指揮者が使う言葉です。
音楽的に音符や休符を本来の長さよりも少し長くすることを言います。奏者は指揮者から「ここためるよ」と言われた場合は、楽譜の音符の下に波線を書いたり、メガネマークを書いたりして対応します。

♪オーケストラ本番当日によく使う言葉

・はける
舞台上から舞台裏に戻ることです。

・ゲネプロ
本番前に本番のプログラムの順番で行う通し稽古のことです。舞台セッティングが複雑な場合などはプログラムの逆から行うこともあります。

・板付き
舞台裏から入るのではなく、それぞれのタイミングで本番までに舞台上にいる状況のことを言います。

・クロクロ、シロクロ
女性の本番の衣装の略称です。下は黒スカートや黒パンツが一般的ですが、上が白なのか黒なのかは間違えてしまうと大変なので、しっかりと確認しましょう。

いかがでしたか?
用語としては一般的なものをあげています。これを知っておくといざオーケストラで演奏する時、戸惑いなく演奏できると思います。
誰もが憧れるオーケストラ。用語によっては実際指揮者などが使っている所を見ないとピンとこない場合もありますが、ぜひ憧れのオーケストラで演奏するための一歩として頭に入れておくと緊張も和らぐかもしれません。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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