スラスラ弾ける!初見力を鍛える方法
2024.09.05

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

バイオリンを練習していて譜読みが遅い、楽譜をもらってすぐに周りと合わせたいなど、楽譜を読む上で悩みがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、初見力をどうやって鍛えたらいいかをテーマに、私の体験談も併せて考えていきたいと思います。

♪初見力とは?

初めて見た楽譜をすぐに、演奏を止めずに弾ける力のことを言います。例えば、誰かに「これ弾いて欲しい」とリクエストをもらった時にスラスラ弾けたらカッコいいですよね。バイオリンを演奏する上でも初見力は大切です。

♪初見力を身につけるためには何をしたらいいか?

まずはリズムや音符が簡単な曲から練習を始めて、徐々に難易度を上げていくといいでしょう。

①楽譜全体を把握する

弾く前にまず楽譜全体を見ることが大事です。1小節ずつ順番に読んでいくと最後の小節までたどりつかないことが多いです。

繰り返し記号があるか・転調するか・速いパッセージがあるか・シンコペーションなど複雑なリズムがあるかなどを確認しましょう。それだけで、難しい箇所に入る前の心構えができると思います。

②楽譜をしっかりと読む練習をする

楽譜を読むのが苦手な方には、以下のような練習をお勧めします。

・音名を声に出して読む
・リズムを叩いてみる

音名は分かるけどリズムが分からないという方をよく見かけます。その場合は、リズム打ちをスラスラ叩けるまでやってみましょう。

実は私は、中学生のころ、耳で音やリズムを覚えて演奏していたため、いざリズム打ちをする時に全くできなかった苦い思い出があります。その時に、ひたすらリズム打ち練習を続けたところ苦手意識がなくなり、いつの間にか初見力まで身についていました。時間はかかっても、コツコツとリズム練習をしていくことで上達につながると思います。特にシンコペーションや裏打ちのリズムは難しいので、つっかえずにリズム打ちができるまで練習すると弾くのも楽になります。

もう1つ大事なポイントは、リズム打ちをする時にメトロノームを使うことです。初心者の方は、難しい箇所になるとそこだけテンポが遅くなってしまうことが多いのですが、これだと周りと合わせることができないので、メトロノームを使って一定のテンポを保つ練習はお勧めです。

③楽譜を何度も読む

初見力を身につけるためには、スラスラ読めるまで何度も楽譜を読むことが大切です。国語の授業の「音読」と同じで、視点を先に先に動かす力を鍛えます。音読する時、声に出している箇所よりも先の句読点まではまとめて読むと思います。楽譜もフレーズでまとめると読みやすく、スラスラ読むことにも繋がります。

♪演奏を録音する

自分の演奏を録音することで、客観的に聴くことができます。演奏中は間違いなど案外気が付かないものです。複雑なリズムが弾けていないなど自分の弱点を見つけることができるので、お勧めです。

いかがでしたか?
バイオリン初見力を身につけたり磨いていくためには、楽譜を読む力、リズム力、速読力、そして初見演奏練習の数をこなすことが大切です。リズム打ちなどの練習方法を日々の練習に取り入れることで、初見力が上がり演奏の視野が広がりますよ。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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