長音階の詳しい解説

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

音階(スケール)は、バイオリンを始めて間もない方も一度は弾いたことがあると思いますし、プロの方も必ず練習します。

「ただ音が並んでいるだけなら簡単」「音階ってどういう仕組みなのかいまいち分からない」「音階の練習は面倒だなあ、曲を弾いた方が楽しい」など生徒さんの本音を目の当たりにしたこともあります。

今回は、音階の中でも特に「長音階」について、どういう仕組みかをご紹介したいと思います。

♪そもそも「音階(スケール)」とは?

ピアノの鍵盤をイメージしてみてください。1オクターブの範囲内で、「ド・ド♯(レ♭)・レ・レ♯(ミ♭)・ミ・ファ・ファ♯(ソ♭)・ソ・ソ♯(ラ♭)・ラ・ラ♯(シ♭)・シ」の、等間隔に並んだ12種類の高さの音があります。

音階は、その12種類の音の中からいくつか抜き出して順番に並べたものを言い、全音(鍵盤を一つ挟んだ隣の音)と半音(すぐ隣の音)の組み合わせによってたくさんあります。

音を並べることで、曲の中心となる音を把握することができます。♯1個がG Majorなどと覚えるのが大変という先入観をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、音階の仕組みを理解できますので一緒に覚えていきましょう。

♪「長音階」とは?

長音階は、ある音を基準に「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の幅ずつ進んだ音を順番に並べたものです。

例えば、ピアノの白い鍵盤だけで弾ける長音階「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の音の関係を見てみましょう。音階の始まりの音を「主音」といい、この場合は「ド」が主音となります。

この「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の中で、「ミ・ファ(3・4番目)」と「シ・ド(7・8番目)」の部分が「半音」、その他の部分は「全音」という関係になります。

次に、「レ」から始まる音階(「レ」が主音です)「レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ」だと、「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」のルールになるように、まずは3・4番目と7・8番目が半音の関係になっているか?を1番に確認しましょう。「ファ」と「ド」に♯をつけると「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の関係になりますね。

これを応用して、「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」のいずれかの主音から始まっても、どうすれば「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の関係になるか考えて徐々に覚えていきましょう。

♪ハ長調、C Major、C-Durって?

3つとも「ド」から始まる長音階の呼び方です。音楽大学で学んだりクラシックを弾いていると必然的にドイツ語の「C-Dur」、ポップスを弾いている方は割と英語の「Cメジャー」、小さなお子さんは日本語の「ハ長調」と習うことが多いのではないでしょうか?

葉加瀬アカデミーでは、「○メジャー」という呼び方をしています。慣れない方も日本語・英語・ドイツ語で「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の呼び方を覚えていきましょう。

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の呼び方:

●日本語
ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ

●英語
C(シー).D(ディー).E(イー).F(エフ).G(ジー).A(エー).B(ビー)

●ドイツ語
C(ツェー).D(デー).E(エー).F(エフ).G(ゲー).A(アー).H(ハー)

いかがでしたか?
実は曲の最後の音は、主音で終わっている場合がほとんどです。最後の音を見て何調か考えると一気に楽になります。

葉加瀬校長の曲は何調が多いでしょう?ぜひ色々な曲を見ていただき、分かった方はぜひ教えてくださいね♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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