バイオリンの大敵!湿気や雨の日を乗り切るお役立ちアイテム
2024.07.19

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

突然の雨が多く湿度が高いジメジメした季節がやってきました。湿気が多い時期になると、こんなトラブルをよく聞いたりSNSで見かけます。

・駒の位置を調整しようとしたら駒が割れた
・弦が緩んでいたので直そうとしたら、ペグが回らないため力を入れすぎて弦が切れた
・ペグが硬くて回すのが怖い
・音がこもっている
・突然雨に降られてケースが濡れてしまった

でも大丈夫!
今回は、梅雨を乗り越えるためのお役立ちアイテムをご紹介します。

♪ペグコンポジション

これは年間通して使うものではないので、購入するか迷う方も多いと思いますが、湿気が多い時期に楽器のペグが回りにくくなり「ギギギギ」と今にも折れてしまうんじゃないか?という音がして、チューニングが怖くて困っている方は1本持っておくと安心です。

ペグコンポジションは、ペグの滑りを良くするために使われます。茶色いチョークになっていて、糸巻き部分にペグコンポジションを塗ると滑りが良くなるので、湿気が多い時期でもチューニングがスムーズにできるようになり安心です。

ペグの仕組みについて、バイオリン製作マイスターの茂木さんによる説明をぜひご覧になってみてください。
Lesson 05 ペグ、アジャスター (B01-01-05)

♪湿度調節剤

湿気が多い時期はケースに除湿剤を入れておきましょう。たくさんの種類があるので、ご自分にあった方法がいいかと思います。

・モイスレガート
バイオリン型や四角などのシートで、2年間ケース内の湿度を一定にしてくれる、年間通して使えるものになります。時期によって乾燥剤と保湿剤の入替が面倒な場合はこちらのモイスレガートをお勧めします。私も使っております。

・ドライフォルテ
何回かお役立ちコラムでもご紹介してきましたが、Aya一押しです!
除湿剤ですが、過度な乾燥はせずに適度な湿度に保ってくれるので、私は毎年この時期に使っています。これを入れることで、少しずつではありますが楽器の音にも響きが出てきたりと変化がありました。ただ私の場合ですが、6月に入れた除湿剤がもうダメになってしまいました。そのくらい今年は湿度が高い日が多いのだと思います。除湿剤を入れている方は、除湿剤の変化にもよく気をつけていただきたいと思います。

♪バイオリン用のレインコート

雨の日、傘をさしていても雨でケースに水滴がつくことがある…中の楽器は無事?と気になってしまうと思います。透明の袋などで手作りしている方もいらっしゃいますが、分数バイオリンから大人用までサイズがある「Pedi」のレインコートがお勧めです。生地に防水加工されているので、雨の日でも安心して持ち運びできますし、使わない時は小さく折りたたみもできるので、楽器ケースの外ポケットなどに入れておけばいざという時に安心です。

最近は突然の雨があるので、布製のバイオリンケースの方は特に、カバーを1つ持っておくと便利だと思います。

♪一番の湿気対策は楽器のケア

除湿剤を使ったりペグコンポジションをペグに塗ったりするのも大切ですが、一番の対策は、楽器を弾いた後のケアをできる限り丁寧にすることです。それが疎かになってしまうとカビも生えやすくなることが多いです。顎あてについた汗をしっかり拭き、指板も少なからず汗がついていると思うので丁寧に拭き取りましょう。

いかがでしたか?
一工夫するだけで、湿気が多い時期のバイオリンの持ち運びやチューニング、練習が安心してできるようになります。皆さんも湿気対策を意識すると、ペグが回らないなどのトラブルが起きにくくなると思いますので、是非ご自分にあった方法を見つけてくださいね。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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