知っていると便利!オーケストラのパート譜の書き込みマーク印と略名
2023.03.01

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

バイオリンソロの楽譜とは違う、オーケストラならではの書き込みに便利なマーク印があります。

バイオリンソロの場合、レッスンなどで指摘を受けた箇所はある程度先生が書く時間を取ってくれることが多かったり、レッスンを録音可であればレッスン中の書き込みはほぼありません。
しかし、オーケストラでは人数も多く、練習時間が限られている中で書き込める時間もあまりありません。そんな時に便利な、オーケストラの楽譜の書き込みでよく使う記号の書き方、意味をご紹介していきます。

【メガネマーク】

音楽的にテンポが揺れる箇所で、必ず指揮者を見ること!という指示になります。指揮者が「ここはテンポ揺れるからよく見て!」と言ったらメガネマークを書いておくといいでしょう。

【縦線(斜線)】

小節内の拍頭の目印のために書くマークになります。シンコペーションが続いている箇所などの、パッと見て拍が分かりづらい所に書き込みます。

【波線】

「rit.」「riten.」など「だんだん遅くする・すぐに遅くする」時に書くマークになります。

【→右矢印】

テンポを速くしていくところに書くマークになります。

【←左矢印】

テンポを遅くして弾くところに書くマークになります。ついつい速くなってしまいがちな所で指揮者に指摘されたら書くようにするといいでしょう。

【in2.in3.in4.in6など】

「in2」は1小節の中を2つで指揮を振るという意味です。それを第一に把握するのが曲を弾き始める前に大事だと思います。曲の途中で3拍子に変わるところには△マークを書く場合もありますし、拍頭に縦線(斜線)を書いて表現する場合もありますが、ご自分の分かりやすい記号を書くといいでしょう。

【V字マーク】

指揮者が音を切って間を開けたい時、次の音に入る時に書くマークになります。

【div.】

divisi(ディヴィジ)と言います。重音をプルト(2人で1つの譜面台を見ていて客席側に座っている方が表になります)で表と裏で分けて弾く時に書き込みます。表の人が高い音、裏の人が低い音を弾きます。元々div.の際には書いてありますが、指揮者の指示などで書き込む際には「div.」と書き込んでください。

【△マーク、◯マーク】

弦を指ではじくピッチカートの指示は、どうしても見落としやすいものです。「pizz.」の文字を△マークで囲むと分かりやすいと思います。
また、ピッチカートから弓で弾く「arco(アルコ)」に戻る時には、◯マークで囲うとピッチカートと混ざることがないと思います。

【V.S.】

ヴォルティ スービトと言います。急いで譜めくりをする時に書きます。めくるページの右端に書き込むと見やすいです。

【G.P.】

ゲネラルパウゼの略名です。オーケストラの楽器全てが休止する時に使います。

【Sul ◯】

Sulとは「〜において」という意味で、「Sul G」だとG線上で弾き続けるということです。

【atacca】

アタッカと言って、楽章と楽章の間などを休みなしで次の演奏をします。

【各楽器の略名】

オーケストラでは何10小節もの休みがある曲があります。その時に、次に入る所できっかけになる楽器を書いておくと安心です。

以下、色々な楽器の略名です。
Vn1(第1バイオリン)、Vn2(第2バイオリン)、Vla(ビオラ)、Vc(チェロ)、Cb (コントラバス)、Fl(フルート)、Ob(オーボエ)、Cl(クラリネット)、Fg(ファゴット)、Hr(ホルン)、Tp(トランペット)、Tb(トロンボーン)、Perc(パーカッション)など

いかがでしたか?
オーケストラ用語を知っておくと、オーケストラに入ってもスムーズに演奏できますね♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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