今さら聞けない!?オーケストラの豆知識〜楽器の略語や編成〜
2023.02.22

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

バイオリンを弾いている方は、オーケストラに憧れを抱いて始めた方も多いのではないでしょうか?

「オーケストラってそもそもどういう編成で成り立っているの?」「楽器の略語が分からない・・・」など、なかなか人に聞けないこともあるかと思います。今回はオーケストラの豆知識として、オーケストラの編成などについてお伝えしていきたいと思います。

♪オーケストラの登場

オーケストラの語源は、古代ギリシャの劇場で、舞台と客席にある円形の中心部分の場所を「オルケストラ」と呼んだそうです。時代の変化とともに、現在のように演奏者を「オーケストラ」と呼ぶようになりました。

♪オーケストラを編成する楽器

・弦楽器
第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス


・木管楽器
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット


・金管楽器
ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ


・打楽器
ティンパニー、トライアングル、シンバル、木琴、マリンバ、大太鼓、小太鼓など


・編入楽器
ハープ、ピアノ、チェレスタなど

楽器の並び順は、時代や楽器の編成、指揮者の意向によって配置(座る場所)が変わったりします。

♪オーケストラの編成

時代や曲によって様々です。1管編成、2管編成、3管編成とありますが、標準の編成は2管編成で、木管楽器が2本ずつ、金管楽器はホルン4本、トランペット・トロンボーン2本+弦楽器です。

♪弦楽器の編成

標準のオーケストラでは、第1バイオリンが一番多く、第2バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスと人数が減っていくのが一般的ですが、指揮者や楽団が人数を決めていきます。弦楽器は2人で1つの楽譜を見ますが、この2人1組を「プルト」と言います。

♪楽曲の種類

・交響曲(シンフォニー)
多楽章からなる楽曲です。(例:交響曲第〇〇番)

・協奏曲(コンチェルト)
ソリストまたは複数の独奏楽器+オーケストラが共演する音楽。通常は3楽章から成り立っています。(例:バイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、フルート協奏曲)

・交響詩
1楽章でできたオーケストラ曲。ロマン派を特徴付けていて、題名がついていることで音楽がイメージしやすいです。(例:「魔法使いの弟子」、交響詩「希望」Symphonic Poem”Hope” / 葉加瀬太郎)

・序曲、前奏曲
オペラや劇音楽の最初に演奏される短いオーケストラの曲です。(例:「フィガロの結婚」序曲、前奏曲 / Prelude for ”What a Day…” / 葉加瀬太郎)

・組曲
3つ以上の短い曲が集まって1つの作品になったものです。(例:組曲「くるみ割り人形」、組曲「もうひとつの京都」/ 葉加瀬太郎)

♪スコアの略語

自分のパート以外のパートの略語を覚えておくと、指揮者からの指示などでスコア譜を見た時にすぐに分かるので便利です。スコアの並ぶ順は、上から木管楽器・金管楽器・打楽器・弦楽器の順番です。

・木管楽器
フルート…Fl
オーボエ…Ob
クラリネット…Cl
ファゴット…Fg

・金管楽器
ホルン…Hr/Hrn
トランペット…Tp/Tpt
トロンボーン…Tb/Tbn
チューバ…Tub

・打楽器…Perc

・弦楽器
第1バイオリン…Vn1
第2バイオリン…Vn2
ビオラ…Vla
チェロ…Vc
コントラバス…Cb

いかがでしたか?
オーケストラや指揮者によって、楽器の配置を変える等それぞれ特徴があるので、その違いを見つけてみるのも面白いかもしれませんね。

本コラムにて使用した画像は、こちらの映像作品より引用いたしました。
宜しければ、是非ご覧ください♪
【作品情報】
30th Anniversary TARO HAKASE Orchestra Concert 2021~The Symphonic Sessions~【葉加瀬太郎】
2022.3.30 Release

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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