練習の方法いろいろ!本番がない時のモチベーション維持について
2021.04.29

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

昨年の今頃は音楽教室等の休講や自粛ムードで本番が無くなった方も多いと思います。「来年のゴールデンウィークは出かけられるかな?」「演奏会は不自由なくできているかな?」という期待を持っていましたが、ここにきてまた自粛ムードですね…演奏会中止や延期、レッスンの休講も相次いでいます。

私がレッスンしているアンサンブルクラスも昨年の4月に発表会を予定していましたが、中止・延期になりました。ですが未だに発表会の目処がたっていません。生徒さん達からは「発表会がないからモチベーション維持が大変」という声を最近よく聞きます。

今回は、本番がなかなかない時のモチベーション維持について考えていきたいと思います。

【自分自身の演奏の見つめ直しのいい機会】
本番がたくさんあったりすると、「本番のための練習」ばかりになって自分自身の基礎練習など後回しになってしまいがちです。
私は昨年の今頃はレッスンが休講になり本番も全滅でしたので、大学生の時以来のまとまった練習時間を取ることができました。

今まで時間をかけられなかったエチュードや重音の練習など、心にも余裕を持って練習することができました。本番がなくなることは残念ですが、時間があることで自身の演奏を見直すいい機会になりますので、普段できない練習をすることをお勧めします。

【自分自身の姿勢を見直すことも大事】
レッスンや合わせなどが定期的にある時は「レッスンに向けて」「次の合わせに向けて」の練習になりがちです。思い切って、初心に戻り「姿勢」を見直してみてはいかがでしょうか?この時には必ず「鏡を見ること」が大切です。足の開き方・足の重心はどこか・背筋が曲がらず伸びているか・顎や右手に余計な力が入っていないかなど、意外とチェックすることはあります。

私は猫背で姿勢が悪い方なので、気づいた時に鏡を見て背中が丸まっていないかチェックしています。鏡を見ることで「人にはこんな風に見えているんだ」と気付かされます。構え方1つで音が変わってくるので、この構え方で自身の好きな音が出せるかなどと研究したりしています。姿勢1つで音はビックリするほど変わるのです♪

【無料録音アプリ「Acapella」を使った1人アンサンブル】
昨年の自粛期間に、私はこの録音アプリを使ってひたすら録音していました。
新しい楽しみ方を見つけよう!〜多重録音できるオススメのアプリ〜

このアプリのすごい所は、スマホがあれば誰でも手軽に重ね録りができて、1人でアンサンブルができるんです。楽器を弾くモチベーションにもなりますよ♪30秒までは無料で録ることができます。また、メトロノームの設定もできるので、メトロノームを聴きながら録音すれば多重録音してもズレることがありません。録音後は音量のバランスを調整したり響きをつけたりできます。

録音することで、自分の音色や何が課題かなど客観的に見られるので、今の時期、試してみる価値はあると思います。私は、自身で編曲もするのですが、その曲を録音してアレンジがどうか聴いたり色々な使い方をしています。

【モチベーションが上がらない時、練習しても弾けない時】
レッスンが休講になったり発表会が延期になったりすると、何を目標にして弾いていけば良いのか悩ましい所ですね。
モチベーションが上がらない時、練習しても弾けない時、私はこんなことをしていました。

①気分転換に違う曲(できれば昔弾いた曲)を弾いてみる
これはお勧めです!昔弾いた曲を改めて弾いてみると、昔は弾けなかったフレーズが弾けるようになっていたり、スラスラ弾けるようになっていたりと新たな発見があるかもしれません。

②レッスンでは弾いていない自分の好きな曲を弾く
レッスンの曲で行き詰まっていると感じた時は、ご自分の好きな曲を弾くといいと思います。この時、音程やテンポなど何も気にせず自由に弾いてみてください。楽しいと思います。

【モチベーション維持をするには】
うまく弾けない時、練習しても上達しているか分からない時など、バイオリンから心が離れてしまわないように、モチベーションを維持することが大切です。

①弾いている曲のCDの聴き比べをする
私も学生の頃、練習がうまくいかない時に良くおこなっていました。曲全体を聴くとなると大変ですので、フレーズ毎に聴くといいでしょう。最終的に気に入ったフレーズを組み合わせてみると自分の目指す音楽が見えてきます。CDによって全然違いますので面白いですよ♪

②弾きたい曲・目標を明確にする
「これが弾きたい」「ヴィブラートができるようになりたい」「〇〇のような演奏家になりたい」などの目標や弾きたい曲があると、練習しようと思えるようになると思います。

③葉加瀬校長の解説を聞いて音楽の知識を吸収
葉加瀬アカデミーのレッスンは、弾くことだけではありません。
UNIT72では葉加瀬校長ご自身がお好きなブラームスその他の作曲家について・ご自身の作曲した曲について解説した動画がたくさんあります。また、UNIT73では葉加瀬校長の曲のオリジナル、フィンガリング、ボーイング、アーティキュレーションのシリーズがあり、葉加瀬校長の曲の弾き方などの解説と演奏がご覧いただけます。

UNIT72 葉加瀬校長による解説動画
UNIT73 葉加瀬校長オリジナル、フィンガリング、ボーイング、アーティキュレーション
※正会員様はリンクからご覧いただけます

オリジナルシリーズは、葉加瀬校長の曲の弾き方やどういう経緯で作曲されたかなど説明されていますので、曲のイメージがしやすくなります。弾くこと以外から知識を吸収することは弾くことと同様、もしかしたらそれ以上に大切なことですので、ぜひご覧いただきたいです。

いかがでしたか?
本番がなくなってしまった方も、レッスンがある方もお休み中の方も、普段の練習とは違うことをしてみるのも新鮮で学ぶものがたくさんあると思います。特に弾くことに疲れてしまったりモチベーションが上がらない時こそ、「弾く」ことではなく音楽の聴き比べをしたり、知識を吸収してみたりすることで「弾きたい」という気持ちが出てくるかもしれませんので、お時間がある時にぜひお試しください。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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