葉加瀬校長の「ひまわり」Aメロを弾いてみよう!効率の良い練習方法について
2021.02.25

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

葉加瀬アカデミーに入会された方は葉加瀬校長の曲を弾きたいと思っている方も多いと思います。
今回は、葉加瀬校長の人気曲「ひまわり」のAメロ(Lesson09-02-02v1 「ひまわり」Step2_a)を弾くために、どんな音階やどのような練習方法が最適か一緒に考えていきたいと思います。

Lesson09-02-02v1 「ひまわり」Step2_a
※正会員様は各LessonやUNIT、SET名のリンクから教材をご覧いただけます

【ウォーミングアップ】
運動でいう準備体操と一緒です。肩こりを防いだり手首を痛めないように行います。

①開放弦で肘の高さをキープする練習
「ひまわり」のAメロはG線とD線で弾くので、ウォーミングアップは「UNIT02 開放弦の練習」の SET03 D線開放弦SET04 G線開放弦 の練習を主にできると良いと思います。

②移弦の練習
慣れてきたら Lesson04-02-01 G-D線移弦Lesson04-02-02 G-D線移弦(逆弦) で移弦の練習がお勧めです。

③付点リズムの練習
Lesson05-01-03v2 付点4分音符(弓DU) で付点のリズムに慣れていきましょう。最初はリズムにつられて、右手の弓が思い通りにコントロールできないこともありますが、とにかく開放弦で付点の練習をたくさんして慣れましょう。

【音階選び】
基本的には弾いている曲の調を選びますので、今回の場合は、♯2つのニ長調(Lesson07-06-01 Dメジャー音階)がいいと思います。

予備練習として、「UNIT07 1stポジション」の SET02 A線1stポジションSET05 D線1stポジション をそれぞれ練習すると指がスムーズに動くようになります。

【拍の練習】
①付点4分音符
ウォーミングアップでも Lesson05-01-03v2 付点4分音符(弓DU) の練習をお勧めしました。このLessonはA線で付点の練習になっていますが、G線とD線でも練習できると良いです。また、「ひまわり」で出てくる付点をG線とD線の移弦の練習にすると良い練習になりますね。この時に、弓は真ん中よりも手元寄りで操作すると移弦がしやすくなります。

②付点8分音符
①付点4分音符と同じ要領で、Lesson05-01-07v1 付点8分音符のリズム(弓DU) も弾いてみましょう。付点8分音符と16分音符を組み合わせたリズムになるので、コンパクトに弓を使うことが大切です。弓の真ん中辺りで弾くと良いです。

【シンコペーションの練習】
シンコペーションとは、強い拍と弱い拍の位置を通常と変えて、リズムに変化を与えることを言います。シンコペーションを使うことで、拍がズレたように聴こえるので、聴き手に印象づけることができます。

Lesson14-01-04 「ひまわり」のシンコペーション(E) の練習をお勧めします。開放弦でしっかりとリズムを感じましょう。

【ひまわりの予備練習】
①「1画面で練習」の楽譜を開き、そのまま音楽を再生し、楽譜を追う練習
2画面や3画面の楽譜だと、弓や指の表示が出てくるため、1画面で楽譜だけに集中して楽譜を追ってみましょう。

②4拍子のリズムを感じる練習
4拍子のリズムを感じるために、音楽を流しながらどちらかの親指・人差し指・中指・薬指の4本を使って4拍数えてみましょう。体が4拍子を覚えてきます。

③音楽を流して音名(ドレミ)で歌う練習
これはとっても良い練習になりますので行っていただきたい練習です。
スラスラと歌うことで弾く時もスムーズになってきます。スラスラ歌えるまで反復練習するのがお勧めです。

④音楽を流して弓使いの確認
右手で弓を持っているイメージで実際の弓使いに合わせて確認してみましょう。

⑤音楽を流して左指の確認
「2画面で練習」の楽譜を開くと、左側に指板部分が出てきます。音楽を再生すると実際に押さえる音が赤く光りますので、確認してみましょう。

⑥3、7小節目のレの伸ばしで弓を使いすぎないように注意!
開放弦の音になるので、どうしても弓を使いすぎてしまうことが多いので、配分に気をつけましょう。

【ひまわりを実際に弾いてみると】
①左手と右手を同時に弾くのは難しい?
最初は同時に弾くのは難しいことだと思います。もしテンポが速いなと感じた場合は、「設定」(楽譜の余白部分をクリック)でテンポをゆっくりに変えられるので遅くしてみてください。ただ、遅すぎてしまうと、逆に数えるのが難しくなるので、遅くても71くらいのテンポがいいと思います。

②付点のリズムにタイが絡んでくると難しい?
付点のリズムはなかなか拍が取りづらいのに、それに「タイ」がつくともっと分かりづらくなると思います。タイとスラーは同じ弧線ですが、タイは同じ音にかかる弧線・スラーは高さが異なる音にかかる弧線と明確に違いがあります(※同じ音に弧線がかかっていてテヌートやスタッカートがある場合は「スラー」になります)。

スラスラ弾くことが難しい場合、何をどうしたら解決するかを考えながら練習すると、段々とできることが増えて楽しくなってきます。

いかがでしたか?
「練習をする」と言っても曲以外の練習方法がなかなか自分で見つけられないという声はよく聞きます。
今回は葉加瀬校長の「ひまわり」を例に出して考えてみました。楽譜が複雑だとリズムが難しいことがよくあります。その時は、そのリズムをまず開放弦で弾いてみて、リズムが弾けたら左指をつけて弾くとスムーズに弾けるかもしれません。

他の曲でも練習の流れを決めて効率の良い練習方法を見つけていきたいですね。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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