曲の途中で止まってしまう…そんな時にお勧めの練習方法
2022.06.13

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

皆さんは曲を練習している時、途中で止まってしまうことはありませんか?何度も止まってしまうと「何をどうしたらいいんだろう」「やっぱり練習しても弾けないや」と考え方がマイナスになってしまうこともあると思います。お仕事や学校などがある中で、なるべく効率のいい練習をしたいものですよね。

今回は、曲の途中で止まってしまう原因とその解決法を考えていきたいと思います。

♪なぜ止まってしまうのか?

まずは、止まってしまう原因を突き止めることが大事になります。

弓がついていかない
左指がついていかない
頭が楽譜についていけない

主な原因はこの3つが多いように思います。

♪原因①弓がついていかない

バイオリンは左指を押さえつつ弓も弾くので、どちらかに集中すると、もう一方が疎かになってしまいがちだと思います。

左指に集中すると楽譜には書かれていないところで弓を返してしまったり、付点音符やスラー、タイが紛らわしくてリズムが取れないなど、「弓がついていかない」という原因の中にも色々なパターンがあります。

左指はしっかりと動くけど弓が止まってしまう場合は、まずはその小節のみを何回も反復練習することをお勧めします。音符のリズムがイマイチ分からない、正しいリズムで弾けない場合は、左指はお休みして、開放弦だけでそのリズムを練習してみてください。メトロノームを鳴らすと拍頭が分かりやすいですよ。

最初から最後まで全部弾きたい!という気持ちはよく分かりますので、部分練習した後に最初から最後まで全部弾いてみると、上達しているかが分かるかもしれません。

♪原因②左指がついていかない

左指がついていかない原因の1つとして挙げられるのが、「自分のテンポで弾いている」ということです。家で練習した時は弾けたのに、レッスンや練習時に伴奏などと合わせた時に弾けないことはありませんか?どういう練習が効果的でしょうか?

●メトロノームを鳴らしながら左指だけ置く
メトロノーム頼りになってはいけませんが、テンポ感はしっかりと持っていただきたいので、メトロノームに合わせて左指をスラスラ置けるまで練習してみてください。

●メトロノームを鳴らしながら左指を置いて右指で弦をはじく
左指がスラスラ置けるようになったら、右指で弦をはじいて音程の確認をしてください。

この時点でしっかり左指が押さえられ、右指で上手くはじけていたら、弓で弾いても上手く弾けます。

●左指を叩いて置く練習がお勧め
Ayaのお勧めは、「Lesson 01 左指だけ押さえて音が鳴る感覚を覚える (B12-01-01)」のレッスンです。
皆さん、左指だけ押さえた時に音が鳴っていますか?音が鳴っていればしっかり指板を押さえられている証拠です。これが出来ると音がとってもクリアになって綺麗な音が出るんです!ぜひこの感覚を覚えていただくと、見違えるほど音の鳴り方が変わります。

♪原因③頭が楽譜についていけない

まずは、たくさんのお手本動画を見たり音源を聴いて、楽譜を追う作業をしてみましょう。この作業は場合によっては「弾く」練習よりも大切かもしれません。聴くことも立派な練習なんです。「今日は楽器の練習ができなかった」という方も、音楽を聴いて楽譜を追ったり分析していくことで、難しいと思っていたことが解決したり、次に楽器を練習した時にスムーズに弾けることがあります。

楽譜をしっかりと追えていると、弾いている時に「次はこうだったな」とイメージしながら弾けるので、楽譜を追う作業はお勧めの練習方法の1つとしてご紹介しました。

いかがでしたか?
まずは、なぜ左指や弓が止まってしまうのか原因を突き止めると、意外とすぐに解決できます。そして、無理に全部弾こうとせずに部分部分を取り出して弾くようにすると、今まで見えなかったことが見えたり、これをこうしたらいいなど解決法が突如思い浮かぶこともあります。

上達への近道は、「なぜ弾けないのか原因を突き止めること」と「部分練習」です。実践していただいた方は、効果はどうだったかぜひ教えてくださいね。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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