バイオリンのケア~寒く乾燥している時期におすすめのアイテム
2021.12.09

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

12月に入り随分と冷え込んできました。皆さんのバイオリンの調子はいかがですか?「楽器ケースを開けたら弦が緩んでいた」なんてことも最近のレッスンでよく見かけます。1年を通して除湿も加湿もしてくれるシートをケースに入れているにも関わらず、弦が緩んでしまうのはよくあることです。

そんな時におすすめのアイテムが、今回ご紹介する「ダンピット」です。手入れが大変そうだとよく言われますが、すぐ慣れますし、慣れてしまえば手間もかからないので安心してください。

【乾燥している時期に起こるトラブル】

①弦が緩む

梅雨〜夏の湿気が多い時期には、楽器は空気中の水分を吸って膨らんでしまい、ペグも硬くなります。反対に、秋〜冬になると空気が乾燥してくるので、今度は楽器が乾燥してペグが緩み、弦も緩んでしまいます。

②弓が折れることも?

私の経験談ですが、寒い時にかなり乾燥しているところで楽器を弾くことがありました。加湿器をつけて気をつけていましたが…乾燥に耐えられなかったのか、弓が真っ二つに折れてしまいました。幸い、すぐに修理して元に戻ったのが不幸中の幸いでした。

【ダンピットの特徴】

水を含ませたチューブをf字孔から楽器に差し込むことで、楽器の内側から加湿をすることができます。音のかさつきを解消してくれるので、音に悩みがある方は一度使ってみることをお勧めします。

【ダンピットの使い方】

①ダンピットを水に浸す

コップなどに水道水を入れて30秒ほど浸し、水分を含ませます。ダンピットには小さな穴が空いていて、そこから水を吸収してくれます。

②表面の水分を拭き取る

これがとても大切です。楽器の中に入れますので、水分がついたままだとカビの原因になってしまうことがあります。タオル等で表面の水分をしっかりと拭き取ってください。

③f字孔に入れる

黒いストッパーを持って、細い方から入れていきます。

④ダンピットが全部楽器に入ったらセット完了です

【ダンピットが乾燥したら】

ダンピットが乾燥した時の目安は、チューブが硬くなった時です。早い時は2日ほどで硬くなります。硬くなった時には再度、上記の手順でダンピットに水分を補給してください。

いかがでしたか?

楽器の中にダンピットを入れるのに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、ダンピットは軽いため、安心してお使いいただけると思います。手軽に使うことができますので、乾燥してきた今から使い始めるのがお勧めです。音が変わったというのが分かりやすいと思います。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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