憧れのカルテットへの第一歩!よくわかる室内楽の編成
2019.04.24

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

バイオリンを始めてポジション移動もできるようになってくると、「オーケストラ」に憧れを抱く方が多くなります。でもいきなりオーケストラはハードルが高い!でもひきたい!
そんな時、弦楽四重奏など室内楽の経験をすることをオススメします。では、具体的に室内楽の編成や組むポイントなどをお伝えしていきたいと思います。

♪室内楽の編成
・弦楽三重奏→バイオリン、ヴィオラ、チェロ
・弦楽四重奏→バイオリン×2、ヴィオラ、チェロ
・弦楽五重奏→バイオリン×2、ヴィオラ×2、チェロ(もしくはヴィオラ×1、チェロ×2)
・弦楽六重奏→バイオリン×2、ヴィオラ×2、チェロ×2
・弦楽八重奏→バイオリン×4、ヴィオラ×2、チェロ×2

この編成が一般的と言われていますが、メジャーなのはやはり弦楽四重奏です。音楽の合わせやすさとコミュニケーションを取りやすさは4人がちょうどいいようです。

♪どのように結成するのか
友人などと「室内楽やりたいね」という何気ない会話から1つの室内楽合奏団が生まれたりすることもあります。弦楽四重奏の場合、例えば2人決まったあとに誰を誘うかというのが難しいですよね。音楽的にも人間的にも馬が合う人がベストですが、なかなか見つからないかもしれません。

探すポイントは「相性が合うか合わないか」だと思いますが、主なポイントとしては「同じ先生の門下生・年齢が近い・協調性がある人・自己主張しすぎない人・相手の意見を尊重する人」といったところでしょうか。私は現在弦楽四重奏を組んでいますが、その中の1人が同じ先生の門下生同士のため、人間的にも音楽的にもとても合います。また4人の音色が似ているのもあり音楽がとっても作りやすいです。

♪曲選び
「メンバーは集まったけれど何から練習したらいいの?」という相談をよく受けます。
まずは4人の音楽性や特徴や癖(テンポが速くなりやすい・遅くなりやすいなど)を知る必要がありますので、最初からテンポが揺れたり技術的に難しい曲よりは、ハイドンやモーツアルト、ベートーヴェンの初期の曲を選曲するのがシンプルで合わせやすいと思います。

♪楽譜の手配
モーツアルトだったらベーレンライター社といった、作曲家にあった出版社の楽譜を買うのがベストです。
ただ、「楽譜は値段が高いから」となかなか始められない方や、どんな曲かお試しで合わせてみたい方もいるかと思います。そんな方は、著作権が切れている作曲家のみインターネットで無料ダウンロードできるサイトがありますので一度検索してみて下さい。ただ、音の記載ミスなどもたまにありますので全てをインターネットに頼るのはお勧めできません。

♪グループ名
人前で演奏することがある場合、名無しのカルテットだと寂しい感じがしますので大体の団体は名前を付けています。
1stバイオリンの方のフルネームを使った「〇〇弦楽四重奏団」という名をよく見かけます。また、イタリア語やフランス語の単語などを使用しているカルテットも多く見る気がします。
私は今まで自主的に3つのカルテットを組んできましたが、4人が好きな動物が一致したので動物の名前・4人で最初に打ち合わせした時に食べたものの名前・4人でこういう音が出したいという願いを込めて日本語をフランス語にしたものをカルテット名にしていました。

カルテットを始めたと思った方、ぜひ同じ方向を向いた同士で組めたら楽しそうですね。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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