身体への負担を減らそう!バイオリンの正しい持ち方・姿勢について
2019.09.17

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

バイオリンを長時間ひいていると、肩が凝ったり、腰や腕が痛くなったりすることがありますよね。バイオリンは日常生活で使っていない筋肉を使うため、楽器を構えるだけでも身体に負担がかかります。

身体が不調になる時は、「力が入りすぎているからだ」とよく言われています。私がバイオリンをひくことによる身体のトラブルが多かった時に、力が入ってるかどうかを先生に確認しましたが、「姿勢よし・脱力できている」と全く問題はありませんでした。ですので「力が入っている=身体にトラブルが起きる」とは一概に言い切れませんが、「長時間同じ姿勢で」ひいていると身体に負担がかかり肩こりや腰痛の原因になることは確かです。

そこで今回は、バイオリンをひく時の身体への負担対処法や正しい姿勢・バイオリンの持ち方をご紹介します。

●定期的に休憩を挟む
皆さんの練習時間は1回につきどのくらいでしょうか?ついつい夢中になってしまうと1時間・2時間経過していたということも少なくないと思います。「ひいている時は痛くないのに、練習が終わってしばらくしたら急に肩や腰が痛くなる」というケースもあります。集中して練習している時には痛みやだるさは感じにくく、終わってリラックス状態になると痛みを感じやすくなるんですね。練習する際には、こまめに休憩を挟んだほうが身体への負担が減らせます。

肩・頭・腰が痛い時
腱鞘炎になりそうだなと思った時

このような時は、無理して練習するのは禁物です!

●正しい姿勢を覚えるためのオススメの立ち方
実際、私が教室のレッスンで実践したことは、「壁を使う」ことです。
肩幅に足を開き、全身(頭・肩・お尻・足)全てを壁につくようにして立ちます。

人間は骨格上どうしても猫背になりやすいと、よく整体師さんから聞きます。また、座ってひいていると楽器の重さと慣れない姿勢で背中が丸くなってしまいます。

姿勢が良く分からない、見直したいという方はぜひ壁に沿って立つことを実践してみてくださいね♪

立ち方について、葉加瀬校長は「いつでも体重移動ができるようにするのが大事」だと解説しています。他にも立ち方について大事なことを仰っていますので、ぜひ葉加瀬アカデミーのLesson動画をご覧になってください。
Lesson01-06-01 立ち方(足、足の位置)】※正会員様はリンクからご覧いただけます。

●正しいバイオリンの持ち方と脱力の方法
楽器を持った時に顎だけで楽に支えられますか?違和感無く支えられれば肩当ての高さや向きが合っていると言えます。

今まで私が見てきた生徒さんで、楽器を構えた時に明らかに歯を食いしばっていたり、肩が上がっているケースを何度か見かけました。そうなってしまう原因は「肩当て」です。肩当ての高さが自分の肩周りにフィットしていないと、こういったことになってしまいます。

実は私も小さい頃、歯を食いしばってひいて顎関節症になったことがあります。今思うと肩当てがあっていなかったんですね。

葉加瀬校長が、Lesson「01-10-01 構え方」の中で「肩当てを挟んでしまわないこと、ただおいているだけ」と解説しています。
Lesson01-10-01 構え方】※正会員様はリンクからご覧いただけます。

姿勢をよく保つためにも肩当ての高さと向きは非常に重要ですので、肩当てが自分にフィットしているかどうかしっかり確認して、今よりももっと良い音を出していきましょう♪

●まとめ
・バイオリンの演奏は日常生活にはない姿勢をするので身体に負担がかかる。
・長時間同じ姿勢でひいていると後から肩や腰が痛くなってくるので、こまめに休憩をとる。
・自分の立ち方に疑問を持ったら、壁に沿って立って立ち方を確認する。
・楽器を構える時に不安定さを感じたら、肩当ての高さや向きを確認する。

今日も皆さんが楽しいバイオリンライフを送れますように♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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