クラシック音楽を演奏する上で「大切なこと」とは?
2020.04.08

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

皆さん、クラシック音楽を演奏する上で大切なことってご存知ですか?
まずは「楽譜に書いてあることを忠実に演奏する」ことが大切だと誰もが思いますよね。もちろん、これはとっても大切なことです♪
今回はクラシック音楽を演奏するうえで大切なことをいくつかご紹介します。

♪クラシック音楽の基本とは
「クラシックを弾くことは、まずは作曲家に敬意を持たないといけないのよ。」
私が大学に入る前に習っていた先生に言われたことです。言われて「なるほど」と納得。作曲家が曲を作っていなければクラシック音楽は存在していないですよね。たくさんの作曲家がいるからたくさんの演奏者がいるんですね♪

♪楽譜に書いてあることを忠実に演奏する
まずはこれが大事ですね。音程を取ること、スラーの移弦が滑らかにできることなど技術的なことはしっかりと楽譜通りに弾きたいところです。でもそれだけで「音楽」として成り立つでしょうか?

♪作曲家の生い立ちを調べる
曲を弾く時に作曲家について知ることが何よりも大切です。
具体的には、作曲家の生まれた国や育った国、いつの時代の人か、どんな家庭環境だったか、母国語など、まず最低限これを調べるだけでもその作曲家の音楽の特徴や性格が分かってきます。

♪作曲家の音楽の傾向
どの作曲家も音楽のパターンがあります。有名な作曲家を例に出して比較してみたいと思います。

・モーツアルト
ほとんどの曲が長調でできていて、軽快・装飾音が多用されている・美しい曲・明るく華やかに聴こえる曲が多いです。

・べートーヴェン
性格は気分の揺れが激しく、優しいと思えば、逆に冷たい部分もあったそうです。その性格が曲に現れているように思います。
有名な交響曲第9番<合唱付き>が良い例です。第1楽章では短調と長調が交互にきており葛藤が見えてきます。また、第3楽章は個人的に交響曲の中で一番好きな楽章で、演奏するたびに素敵だなと思う曲です。優美とはこの曲のことを指す気がします。

このように、比較してみると作曲家によって、それぞれパターンがあります。それは和音の響き・リズムなどが挙げられます。その情報があるかないかだけでも、曲に対する理解度が変わってきますので、作曲家についての知識を深めておくのをオススメします。

♪曲ができた背景
演奏するのに、曲ができた背景を知らずに演奏できません。
それを知っているだけで、どのようなイメージで弾いたらいいか、どんな音色で弾くのかが想像ができますね。
それと同じように、いつ・どこで・何が起こっていた時代かを調べてみると、具体的にどのようなイメージで弾いたらいいかイメージがつきやすいものです。
例えば、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界」は、ドヴォルザークが新世界であるアメリカ滞在中にホームシックにかかってしまい、故郷であるボヘミアを思って作った曲だと言われています。ドヴォルザークは鉄道が趣味で、第4楽章の冒頭が、蒸気機関車が発車する時のイメージというのは有名な話かもしれません。

いかがでしたか?
クラシック音楽を弾く上で大切なことを挙げてみました。
特に、曲ができた背景を知っておくと曲に対する理解度が格段に上がりますので、弾く前にぜひ調べてみてはいかがでしょうか?

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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