バイオリン一問一答〜左指に関するあれこれ〜
2020.12.17

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

今回は、「左指に関するあれこれ」と題して、一問一答形式で、実際によく受ける質問に対して解決法などを答えていきたいと思います。

♪押さえた指は離してはいけない?
押さえておいた方がいい場合と、離した方がいい場合と両パターンあるので、使い分けができるといいです。

・押さえておいた方がいい場合
①押さえていた音がすぐに戻ってくる場合
②押さえていた方が指が安定する場合

・離した方がいい場合
①16分音符などの速い音の時
②ヴィブラートをかける時
③小指の圧力をかけたい時

音階を弾く時(ヴィブラートをかけない場合)は、指を押さえたままにしておく癖をつけておくと、余計な力が入らずに済みますので、お勧めですよ!

♪左手の親指はネックから出ていい?出ない方がいい?
左手の親指のフォームは様々です。絶対にこう!ということはありませんが、左指が押さえやすい位置、もしくは親指がしっくりくる場所がいいと思います。

①親指がネックから出る
②親指がネックから出ないギリギリ
③親指がネックの裏側

♪左指に力が入る原因は?
様々な原因がありますが、代表的な原因は以下になります。

①左手で楽器を持っていませんか?
楽器を構えた時に楽器がずれてしまう場合、肩当ての向きや高さが合っていないので左手首に力が入っているということが考えられます。

②親指に力が入っていませんか?
親指が突っ張ったり親指と人差し指でネックを握ってしまう感じになると、親指に力が入ってしまいます。親指の位置はどこがいいかフォームを見直してみるのをお勧めします。

♪左手首の形はどうなったらいいの?
この問題は誰もが通る道だと思います。手首の形は、先生の考え方によって非常に様々で、どれが正解ということはありません。左指が押さえやすい手首の形がいいと思いますが、基本的には真っ直ぐが無難です。

最近、手首の形が安定せずに悩んでいる方が多い気がします。
フォームを矯正する練習器具はどうかと質問を受けることがありますが、個人的には器具に頼らずに、鏡で手首を見るのが1番だと思います。鏡を見ながら指を動かして、どの指で手首の形が変わってしまうかを見て原因を探ると、案外指の置き方が原因だったりします。

手首がまっすぐでない場合、すぐに手首が疲れてしまいますので、手首が疲れてしまう場合は手首の形を見直すのをお勧めします。

♪左指の置き方が安定しないのはなぜ?
左指の置き方は至ってシンプルです。人差し指を置いたらその爪の向きと同じように他の指も置くのです。
音が全音の時に指を開こうと思いすぎて、指の付け根から開いてしまう方が多いと感じます。そうすると指に力が入ってしまいますので、指を置くときは「爪の向きを揃えて」と意識してみてください。

♪小指が思い通りに動かない。対処法は?
バイオリンを押さえる指の中で一番小さい指は小指です。その分、押さえる力が弱いので、誰もが抱える悩みの1つだと思います。
まずはバイオリンを構えて人差し指・中指・薬指まで置きっぱなしにして、小指を押さえていきます。その時に小指が重かったり動きにくかったら力が入っていることになるので、他の指の置き方を見直してみましょう。

大事なことは指の置き方になります。指の置き方で指の回りやすさが変わりますよ♪

●力を抜くためのお勧めレッスン
葉加瀬アカデミーのLesson「UNIT46 指の力を抜く練習」です。
UNIT46 指の力を抜く練習】※正会員様はリンクからご覧いただけます

これは葉加瀬アカデミーならではのレッスンで、「左指に集中してもらいたい」というコンセプトで作られています。左指だけ押さえて、押さえた音が鳴るという感覚を身につけていきます。指板を叩いて押さえることで左指の余計な力が抜け、しっかりと弦を押さえられるようになります。市販で楽譜として出されているものは滅多にないので、葉加瀬アカデミーでしか学べない貴重なレッスンとなっています。

左指の力が抜けてくると、皆さんの憧れである「ヴィブラート」や自由自在に左手を動かす「ポジション移動」をスムーズに学習することができます。

♪音がかすれてしまう原因は?
「弾いている時に音がかすれてしまう」「弓はちゃんと乗っているのにはっきりした音が出ない」という声をよく聞きます。
ほとんどの原因は左指にあります。

はっきりとした音を出すためにはどういう練習が有効だと思いますか?
「強く押さえる=はっきりとした音が出る」ではありません。
指板を叩いて押さえることによって、左指の余計な力が抜けてしっかりと弦を押さえられるようになります。

音を出さなくても行える練習として「テーブル」を使います。手の甲が上になるように置いて、親指をテーブルにつけたままピアノをひくように各指をテーブルに向けてトントンと叩きます(この時勢いが良すぎると指を痛めますので注意してください)。トントンという指の感覚をそのまま弦でも行います。
そうすると徐々に音のかすれはなくなってくると思います。

左指に絞った一問一答形式でしたが、いかがでしたか?
つまずいてしまう場合、些細なことでも必ず原因があります。その原因に対処するためにはどうしたらいいかという解決の糸口になったら嬉しいです。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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