バイオリンの疑問を解決!〜困った時のお役立ち情報〜
2021.07.29

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

弦はどのくらいの周期で替えるか、ペグが回らない時の対処法など、今回は、なかなか人に聞けない疑問をここで解決していこうと思います。困った時に役立つ情報満載です♪

【弦の種類】
弦には大きく分けて「スチール弦」「ガット弦」「ナイロン弦」の3種類があります。
ナイロン弦で人気の高い「ドミナント」は、よく初心者用のバイオリンに張られることが多く、どんな楽器にも馴染む弦です。どういう音を出したいかで色々な弦を試してみるといいと思います。

【弦を替える頻度】
弦は切れるまで使えると言われていますが、弦が切れるまで張り替えないでいると、音がこもったり音程が取りづらくなると思います。
E線は劣化が早かったり錆びることが多いので、プロの方は早い方で2〜3週間で替える方もいらっしゃいます。

楽器を弾いている・弾いていないに関わらず、張り替える目安として、年に2回が理想です。一年を通して、乾燥の時期・湿気の時期を必ず乗り越えなければいけません。バイオリンは乾燥も湿気もどちらもダメージを受ける楽器です。私は、ダメージを受けた後に楽器調整と一緒に弦を張り替えることをよくお勧めしています。

【弓の毛替えの頻度】
弓が黒ずんできたり、松脂をしっかりつけても滑ってしまうような時が替えるタイミングになります。
弦を替えるタイミングと同じにすると「いつ替えたっけ?」と悩むこともなくなります。

【譜面台につけるアイテム】
譜面台に楽譜を置いて練習している時に、楽譜に書き込む方が多いと思います。その時に、鉛筆を譜面台の上に置くのが一般的ですね。しかし、譜めくりをする時に鉛筆が落ちてしまうことはありませんか?私も経験があります。

鉛筆が落ちないアイテムが、この鉛筆ホルダーです。
譜面台に挟んで、鉛筆をホルダーに差し込むだけ!とっても便利なアイテムです。ケースに1つ入れておくと重宝しますよ♪今では100均でも売っています。

・鉛筆ホルダー

・こんな感じで譜面台につけます

【除湿する裏技】
今の時期、湿気でジメジメしている気候なので、除湿機をつけている方もいらっしゃると思います。
最近、ケースの中に湿度調節剤を入れているのにもかかわらず、楽器がベタベタしたり、ペグが回りにくいと相談を受けることがあります。

そこで私がお勧めしているのが、「ケースの中を除湿する!」です。意外と盲点ではないでしょうか?
まずはケースの中身を全て出して、ケースだけを除湿機や冷房をつけた部屋に数時間置いておくだけです。ケース内が湿気を吸っていることが多くありますので、それを取り除くことで、結構変わりますのでお勧めです♪

【効率のいい練習方法 〜音階〜】
音階を弾く時のポイントです。

①よく音を聴くこと
サラッと弾かずに、指が綺麗に置けているか・弓が真っ直ぐか・音程が合っているかを確認しながら弾くのが理想です。

②左指を押さえた時の向きが一定か
向きが一定かどうかで音程の取りやすさが変わってきます。

③指板をしっかりと押さえられているかを確認するためにピチカートではじく
しっかり押さえられていないとこもったような音になります。

【効率のいい練習方法 〜曲〜】
曲を弾く時のお勧めの練習方法です。

①全体を通して弾く
②つまずいた所を反復練習
③②の前後をつなげて練習
④全体を通して弾く

全体を通して弾いた方が練習した気になりますが、練習した内容が身についているかと言ったらどうでしょうか?
全体を通して弾くことも、もちろん行った方がいいですが、それと同時に部分練習をすることもとっても大事なことです。

【夜に練習する時のアイテム】
夜に練習する時には消音器が必須ですね。私は夜練習する時には必ず金属製の消音器をつけています。消音器にはゴム製と金属製とありますが、より音が小さくなるのは金属製です。ただ、金属製は重いので、はめたのを忘れて楽器を動かしたりすると落ちて当たり所が悪いと楽器が傷ついてしまいます。

【バイオリンのセルフチェック】
駒が倒れかかっていないかを毎回チェックしましょう。
また、楽器の裏板部分(楽器の形に沿って)をノックするように軽くトントンと叩いて鈍い音がすると、トラブルが起きている可能性があるので、鈍い音がしたらすぐに楽器屋さんで見てもらって下さい。

【チューニングのコツ】
湿気が多い時期は、ペグが固くなって回りにくくなります。そんな時は無理矢理回すのではなく、一度ペグを緩めてから回すとスムーズに回ることが多いです。

それでも回りにくい場合は、「ペグコンポジション」を塗るとスムーズに滑ります。ペグコンポジションは、リップスティックのような形状です。これを糸巻きとペグボックスと擦れ合う部分に塗り、糸巻きを差し込んでグリグリと全体へ伸ばします。すると滑り・止まりが良くなり、スムーズに回るようになります。

葉加瀬アカデミーの「Lesson01-05-01 ペグ」でも詳しく解説がありますので、ご覧になってみて下さい。
※正会員様はリンクから教材をご覧いただけます。

いかがでしたか?
なかなか人には聞けないこと、困った時の解決の糸口になると嬉しいです。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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