クラシック音楽の歴史〜どんな音楽があるの?〜
2024.11.11

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、チャイコフスキーなどのクラシック作曲家たちの名前は有名ですが、位置付けがいまいち分からないという声をよく聞きます。

今回は、クラシック音楽の時代区分と、作曲家が活躍していた時代は日本でいう何時代なのかも併せてご紹介したいと思います。

♪各時代の音楽

①中世(600-1400)
中世で代表的な曲は「グレゴリオ聖歌」です。西洋音楽の原点はこのグレゴリオ聖歌と言われています。日本では飛鳥時代〜室町時代です。

②ルネサンス音楽(1400-1600)
イタリアを中心として1400年頃から「古代ギリシャ・ローマ復興運動」である「ルネサンス運動」が頻発します。中世で発展されたと言われているポリフォニー奏法(旋律に旋律を重ねる奏法)は更に発展しました。曲全体の構成に安定感が見られるようになります。

日本では室町時代〜安土桃山時代です。

③バロック音楽(1600-1750)
大体1680年くらいにバイオリン製作者として有名な「アントニオ・ストラディヴァリウス」が活躍した時期です。作曲家では「音楽の父」と呼ばれている「バッハ」は有名でしょう。様々な装飾が施された美しい旋律が特徴です。「バロック」という言葉は、あまりにも装飾が凝らされて「歪んだ真珠のよう」という悪口として作られたそうです。

日本では江戸時代です。バロック音楽が始まったのは、ちょうど徳川家康が江戸幕府を開いた頃と同じです。

④古典派音楽(1750-1830)
「古典」をクラシックとも言います。1789年に起きたフランス革命の影響が大きく、民衆の力が強くなってきた時期です。古典派の代表的な作曲家と言えば、ハイドンとモーツァルト、そしてその弟子のベートーヴェンです。当時の流行りを取り入れながらルネサンス音楽やバロック音楽を継承しています。

日本では古典派時代も江戸時代です。

⑤ロマン派音楽(1830-1900)
ロマンという言葉通り、個人の感情や思想が全面に押し出されたのがロマン派の音楽です。まるでドラマのよう。繊細な音から強い音まで表現の幅が広がりました。ショパンやチャイコフスキーなど、多くの作曲家が活躍しました。

日本では江戸時代(幕末)〜明治時代です。

⑥近代音楽(1900-1945)
この頃になると、世界中で交流が活発になります。ヨーロッパの音楽が普及すると世界中の音楽もヨーロッパに入ってきました。不協和音や複雑なリズムが多く使われるようになりました。代表的な作曲家はロシアのストラヴィンスキーです。

日本では明治時代~昭和時代です。

⑦現代音楽(1945-2020)
現代音楽において「音楽とは何か」という大きな問いがあります。この時代の作曲家が「音楽とは何か」に対する答えを曲として発表しています。

日本では昭和〜令和にかけて幅広いですね。

⑧今の音楽(2020-)
今の音楽も原点は昔の音楽です。いろいろな作曲家に耳を傾けてみると新たな発見があると思います。

♪音楽の聴き方

8つの時代が大まかに分かってきたところで、練習中の曲やコンサートに聴きに行った曲(初めて聞いた!という作曲家であればなおさら)がどの時代の曲なのかを調べてみてください。

各時代の特徴を捉えておくと、この作曲家の音楽に似てる!など発見があると思います。例えばモーツァルトの交響曲第40番はいつ作られたのか調べると、作曲家、国籍にまつわるエピソードなどたくさんありますが、「ジャンル:古典派音楽」というように、「ジャンル」でどの時代の音楽かを把握しましょう。

いかがでしたか?
音楽の歴史をみると、それぞれの時代の作曲家がどのような音楽を作ってきたかが理解できます。
偶然街中で耳にした曲でも、コンサートで聴いた曲でも、曲ができた時代を調べることで、クラシックは難しいというハードルがグッと下がりそうですね。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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